設立背景
わが国企業をはじめあらゆる組織で、経営のクオリティ、すなわち「経営品質」の向上が必要になっています。経営品質とは、顧客の視点から見た組織マネジメント全体の品質であり、営利・非営利を問わず、製品・サービス提供先を顧客に置き換えることの出来るあらゆる組織が、組織マネジメント能力向上にむけて重視すべきものなのです。
経営品質の向上を考える上では、セルフアセスメントによる自らの気づきをベースとした自己変革や、学習による組織の成長過程を段階的に表現した「成熟度」モデルによる組織評価の視点、リーダーシップ、社会的責任、戦略対応、人材の活性化、情報活用とそのためのIT投資、これらの根底にある顧客に対する考え方、経営のあり方等との相互関係性を実践的に研究することが有効であり、そのためにもこれまでの学問的研究を総動員しながら、わが国の「強みと弱み」の再認識と、「改善すべき領域」を明確化させる研究が求められているのではないでしょうか。